信者ちゃんダイアリー02

~~マラソン大会当日~~

 

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

信者ちゃん「ウん!!」

 

信者ちゃん「……ハァハァハァ。まだ一周目か……。」

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

信者ちゃん「(なんかさっきも聞いたような)……ウん!」

 

信者ちゃん「ハァハァハァ……。ようやく二周目だ……。」

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

信者ちゃん「……うん。」

 

信者ちゃん「ハァハァハァ……。ようやく三周目か……。」

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

信者ちゃん「それしか言わないじゃん!」

 

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

友ちゃん「一緒に走ろうね!!」

 

彼女は一緒に走ろうね!という掛け声と共にトラックを全速力で駆けていったのだ。

 

私は不登校になって、風のうわさで聞いたのだが、彼女は深夜の学校グラウンドでも「一緒に走ろうね!」と言いながら、トラックを走ってるという噂があるらしい。

 

そうして、私は、家に帰って、カブトムシの交尾を見た後に、初代ピクミンを起動し、赤ピクミンを100匹連れ出して、水の中に沈めたのだった。

 

 

 

同じアイドルとして活躍するBTSの活動休止に伴って

このたびニュースで報道された衝撃のニュース、「BTS」が活度休止。

 

 

信じられなかった・・・。

 

同じアイドルとして切磋琢磨して、お互いに良い影響を与えあっていた戦友だっただけに、あまりのショックに放心状態でした……。

 

 

同じ世界を代表するアイドルとして、色々なことを考えました。

 

BTSがいなくなったアイドル界では、あまりに張り合える相手がいなく、気が抜けたような気持ちでした。

 

このままライバルのいないままアイドルを続けていいのだろうか……?

 

 

 

しかし、BTSの魂を受け継ぐのは、個人としての"ウ"であり、同じ5人組クループの"信者ちゃん王国"でしかあり得ないと。

 

このままBTSのことが、みんなの記憶から忘れられるなんて、あまりに悲しすぎる……。

 

そういうことで、ウッセイも再開し、YouTubeの方も、気合い入れて、やっていこうと思うので、よろしくお願いいたします。

 

BTSよ、見ていておくれ。

 

 

2022年  6月15日 信者ちゃん王国

 

信者ちゃんダイアリー03

今日ね、電車でジャージ姿の女の子がいたんですよ。とても可愛くて、私は思い出しました。中学2年生の頃に、親の知り合いの理容室のサービスで爪を綺麗にしてもらって学校に行ったら「爪が綺麗すぎて気持ち悪い。」と言われて、私は学校が終わって帰ると、鉛筆を削る用の小刀で、爪の表面を薄く切って、綺麗にした爪の表面をわざと汚くしたんですね。その私の爪を侮辱した、吊り目の顔の女の子にすごい顔が似ていた。

 

そして、電車の中を見回してみると、窓の景色を見ながら何やらメモを書く女性がいて、映画『8Mile』のエミネムみたいなことをしてるんだろうか、と思って、ふと横を見ると、座席に座るおじさんの薄毛の後頭部の中央から渦を巻いて毛が生えてるのを発見しました。

 

その次の日くらいに、また電車内にエミネムの女性がいて、窓辺に軽くもたれて、手帳に何かメモを取っていた。

その後の数日間で、ドッペルゲンカーを2回見たんです。

 

一回目は、駅のホームで、もう合わなくなった昔の親友とすれ違って、二回目はsyamuさんが自転車で横を駆けていったんです。

 

すれ違う時の、速度が、徐々に、速くなっている。

 

でも、実は三度目は意識しすぎたから、よく顔を観察しすぎて、マスクしてるから似たような顔の人間なんていくらでも量産できると、気づいてしまったんです。

アイドルvs

信者ちゃん「このままでは…このままでは…」

 

一体、この国はどうなってるんだ…

信者ちゃん王国の精神病院の待合室には、多くの患者で溢れていた。

 

 

58番の方、第二診察室にお越しください。

 

信者ちゃん「国民の、元気がないんです…どうしたらいいですか?」

精神科医「ハカを踊りましょう!」

信者ちゃん「!」

 

私はすぐに診察室をすぐに飛び出した。

 

信者ちゃん「カ マテ! カ マテ!

 カ オラ、カ オラ!

カ マテ! カ マテ!
 カ オラ、カ オラ!

テネイ テ タナタ プッフル=フル ナア ネ イ ティキ
マイ ファカ=フィティ テ ラ!
ア ウパネ! ア フパネ!
ア ウパネ! カ=ウパネ!
フィティ テ ラ!

ヒ!

 

患者A「!」

 

信者ちゃん「カムヒア」

 

信者ちゃん・患者A『カ マテ! カ マテ!

 カ オラ、カ オラ!

カ マテ! カ マテ!
 カ オラ、カ オラ!

テネイ テ タナタ プッフル=フル ナア ネ イ ティキ
マイ ファカ=フィティ テ ラ!
ア ウパネ! ア フパネ!
ア ウパネ! カ=ウパネ!
フィティ テ ラ!

ヒ!

 

患者B「いや、あんたらのそういう体育会系のノリに嫌気がさしたから、精神科に来てんだわ」

患者C「死ねよ…」

 

信者ちゃん王国の精神科では精神薬が出ない

処方箋は"ハカ"のみだった

 

精神科医「新しいハカがあれば、良いのですが…」

 

信者ちゃん「ハカに足りないもの、それはスカートです」

 

 

そうして、スカートを配るとハカを嫌う患者達も踊りだした

 

患者A「いや、あんた達のその女装は見てらんないね。男というものを侮辱してるのではないか」

 

精神科医「このままでは…このままでは…」

 

 

 

信者ちゃん王国ではスポーツは禁止されている

だって、汗をかくから……

 

信者ちゃん王国では楽器の演奏は禁止されている

だって、弾けない人が可哀そうだから……

魔法少女

手品の正体は過程を見せないことだ

 

魔法とは日常そのもので、日常を崩すのが超能力だ

 

超能力は見える人にしか見えないのだが、それを見る人も使う人も世間からは怖がられてしまうだけで、なんのメリットもない

 

しかしだ、その狂気=トラウマこそが、私達魔法少女たちの原動力なのだ

 

クソ社会で戦う魔法少女として、ドレスアップを着こなして、私達は衣服を整理整頓して、タンスの棚に仕舞うように、日々の暮らしを大切に生きるしかない

 

しかしだ、この消せないトラウマをいつの日か、誰もが幸せになれる形で、いや、全員にこのトラウマを植え付けて、たった一人の自分と、自分と似たような救われない人達が幸せになってくれればそれでいい

 

私はこの魔法を誰かに教えてしまい、早く楽になりたい、ただそれだけなのです。

信者ちゃんダイアリー 01

僕は砂糖菓子の弾丸を撃つ側の人間なんです、と彼は言った。

そうか、じゃあ私は、こいつの砂糖菓子の弾丸の中に実弾を混ぜてやろうと思った。

 

アイドルが、私の大好きな歌を歌っている。

それをみた人たちは彼女こそが歌そのものだと言った。

 

砂糖菓子の弾丸の彼は歌を出した。

それをみた人たちは絶賛し、そのアイドルに歌ってほしいと言った。

 

私は全身の力が抜けてヘナヘナになってしまった。

 

私はどうにかして、ロリポップの銃の中に実弾を込める事を必死に考えていた。

しかしそれが不可能だとわかると、私は私のロリポップの弾丸を、実弾と変わらない硬さで固め上げることにした。

 

 



100m走

信者ちゃん「……というわけでね私は国王になったんだよ。」
「うん。信者ちゃんは才能があるよ。
 信者ちゃんは、"特別"だからね。高校の先生も言ってたよ。」
じゃあ私は大学があるから。と言って彼女は帰っていった。
私はやっぱり高校生の頃から特別な存在だったんだ。
私は19歳になった。

 


私と彼女は高校1年の吹奏楽部で知り合った。
彼女は私が最初に出来た友達。だからトモちゃん。本当の名前は忘れてしまった。
入部して4日目の金曜日。私がトモちゃんと準備室から部活用の演奏器具を運んでいた所に、部内でもあまり目立ってない同じ一年の眉の太い女の子が来て、彼女も機材を運ぶ様子だった。
私達は、高校の1年生にしては重すぎる機材をなんとか2人で運びきって、一息ついていた所に、準備室から鈍い音が聞こえてきた。
機材をぶつけたんだろうかと思っていると、更に激しい音が聞こえてきた。ゴン、ゴン、ゴン。更には物を蹴るような音がして、更には怒号のようなものまで聞こえてきて、あまりのことに、私達が固まっていると、さっきの眉毛の彼女が出てきた。


眉毛は、泣いていた。
眉毛はブツブツと怒りながら泣いていて、速歩きで、教室を出ていってしまった。
どうやら、眉毛は2人でようやく運べる機材を、一人で運ぼうとして、準備室の扉に引っ掛けて、そのストレスで、怒り、泣き、物に奴当たりをしていたらしかった。
それから、眉毛は一度も部活に来るどころか、学校でも見なくなっていった。

 


信者ちゃん「久しぶり。髪の毛、染めたんだね。」
「それに、眉毛も沿ったよね。私は今のが良いと思うけど。」
信者ちゃん「うん、染めた。大学、楽しいの?」
「楽しいよ。先輩も優しいし、面白い人ばかりで、こないだもサークルで飲み会で飲みすぎて吐いちゃったんだよね。」
信者ちゃん「私達、19歳だよ?」
彼女は私が見たことない豪快な笑いをして、信者ちゃんって変なとこで真面目だよね~と言った。
私は黙っていた。
「……もしかして、怒ってる?」
私は彼女にイラついていた。

 


眉毛を発見したのは2年の体育祭の時だった。
私は、すっかり教室で孤立していた。
体育祭は、一人が一科目は絶対に出場しなくてはいけなく、高校生にもなると目立ってやろうというよりかは、いかに恥をかかないが主流になっていって、一人一人の恥が少ない、団体競技が人気だった。
私は力の差がハッキリするので避けられていた、100m走を押し付けられる形で就任していた。
『次はひまわり組です。』
眉毛が現れた。
眉毛は他のひまわり組を置いてけぼりにする速さでゴールに駆け抜けていった。


そのままの勢いで眉毛は私の目の前に近付いてきて、
大山のぶ代の後を継ぐのは私とあなただ!!!!!!!!」と叫んだ!

 

 

トモちゃんから さようなら とLINEのメッセージが届いた。

それからトモちゃんと二度と会うことはなくなっていた。

 

 

私は100mのトラックを誰よりもはやく一番に駆け抜けていった。