魔法少女

手品の正体は過程を見せないことだ

 

魔法とは日常そのもので、日常を崩すのが超能力だ

 

超能力は見える人にしか見えないのだが、それを見る人も使う人も世間からは怖がられてしまうだけで、なんのメリットもない

 

しかしだ、その狂気=トラウマこそが、私達魔法少女たちの原動力なのだ

 

クソ社会で戦う魔法少女として、ドレスアップを着こなして、私達は衣服を整理整頓して、タンスの棚に仕舞うように、日々の暮らしを大切に生きるしかない

 

しかしだ、この消せないトラウマをいつの日か、誰もが幸せになれる形で、いや、全員にこのトラウマを植え付けて、たった一人の自分と、自分と似たような救われない人達が幸せになってくれればそれでいい

 

私はこの魔法を誰かに教えてしまい、早く楽になりたい、ただそれだけなのです。